フリンカジャーナル

JOURNAL

日常生活から拾うデザインのヒント

ふとした瞬間に出会うデザイン

デザインの仕事をしていると、「机の前に座っている時間」だけがクリエイティブではないと実感します。むしろ、散歩の途中やカフェでのひととき、スーパーで商品を手に取る瞬間など、日常の中でふと目にしたものから大きなヒントを得ることが少なくありません。
例えば、街角のポスター。貼られている環境によって目立ち方がまったく違います。人の流れの多い交差点で埋もれない工夫がされているものを見ると、「視線を引く余白の使い方」や「遠くからでも読める文字サイズ」について学べます。

昔と今、変わった「デザインの目」

私が学生だった頃、デザインのインプットは雑誌や作品集、CDジャケットなどの「モノ」が中心でした。好きなアーティストのフライヤーを大切に集めたり、街の看板をスケッチしたりして感覚を養っていたものです。今のようにSNSやPinterestで無限に事例を探せる時代ではなく、目に触れる一つひとつのデザインがより貴重に感じられました。
一方で現在は、オンラインで世界中のデザインを簡単に見ることができます。便利な反面、情報が多すぎて「見ているけれど、深く感じ取れていない」ことも起きやすい。だからこそ、日常の生活空間の中で「自分の目で見る」ことが逆に大事になってきたと感じます。

生活の中にある「美しさ」に気づく

日常は、意識さえすればデザインの宝庫です。
夕暮れの街の光と影、カフェで出されたコーヒーのカップの曲線、季節ごとのチラシの色使い。普段は通り過ぎてしまうようなものに目を留めることで、新しい配色やレイアウトのヒントが見つかります。
「特別なもの」だけを探すのではなく、日常の中にある小さな美しさに敏感になること。それがデザインの感性を養い、アイデアの引き出しを豊かにしてくれます。

おわりに

デザインは特別な時間にだけ生まれるのではなく、生活のすべてがインプットの場になります。昔は限られたメディアから学び、今は無限の情報を手に入れられる時代。だからこそ「生活の中で感じる力」を大切にすることが、流行に左右されない自分らしいデザインをつくる土台になるのだと思います。
これからも日常をよく観察し、そこから得た気づきを形にしていく。その積み重ねこそが、私のデザインを支える一番のヒントになっています。

まずは、あなたの想いを聞かせてください。

言葉にならない価値”も

心の中のビジョン”も

私たちが形にします。